北陸へ

 

北陸地方の中学校から金管セクション指導のご依頼を受け、伺いました。

 

先生とお話すると「1年生もいるので基礎からお願いします」というお話でした。勿論、様々な状況や学校のご都合があるのは重々に承知していますが、こういったお考えの先生には本当に頭が下がります。

 

とても礼儀正しい生徒さん達。思わず私はこんなに素直な中学生ではなかったなと感じてしまいました。

 

いつものように、まず生徒さん達の「望み」を聞きます。

 

「今日これだけは聞きたい、解決したいということがあったら教えてください』次々と手が挙がっていきます。礼儀正しいだけでなく元気もすこぶるよいですね。嬉しくなります。色々と聞いていくとやはり共通の事柄が多いです。お友達の意見にうなずく子も多いですね。

 

いよいよ「ではみんな一人一人の吹いているところを見せてください、一番目に吹きたい人!』

。。。だいたいは手が挙がりません。三番目!四番目!と少し手が挙がってきます。でもその生徒さんが一番目になってしまうのですが。

 

頭が動いて身体全部がついてきて。

 

トロンボーンの生徒さんの望みは「もっと音を響かせたい!」でした。私のお腹を触ってもらって、息を吸ったり吐いたりする時にどんな動きがあるのかを確認してもらいます。そして自分のお腹を触って同じ事をしてもらいました。

 

どうやら逆の動きが起こっているようです。息を吸ったときには動かず、息を吐いている時は外側に突き出されています。楽器に真剣に取り組んでいる生徒さんほど、時々見られますね。

 

「楽器を吹くの時、苦しい?」と聞くと、うなづいていました。今日、出会えて良かった。楽器をとなりの子に持ってもらい、ただひたすら、息を吸ったり吐いたり吸ったり吐いたり吸ったり吐いたり吸ったり吐いたりしてもらいました。私も一緒に。

 

お腹が良い感じで動き出しました。そして凄い息の量!後は息を流す方向を確認して、腕全部を使ってマウスピースを口につけ、そのまま自分が好きな音を吹いてもらいました。先ほどとは違う伸びのある響きです。聞いてみると「いつもよりいい音がよく飛びます!」と笑顔で。周りのみんなも笑顔です。

 

次からの順番決めはみんなが一斉に手を上げ始め、じゃんけんで。。。

 

全員を聴かせて頂いて丁度時間となりました。みんながこれからの練習に使えると実感してくれて嬉しかったです。顧問の先生にもレッスンを見て頂けたのが本当に良かった事で、内容にご満足頂けて安心しました。

 

みんな、吹く事を奏でる事を楽しんでね。まだまだ上達しますよ!

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