軸骨格の構造と プライマリーコントロール

人体の軸骨格は頭蓋、脊椎、胸郭から成り立ち、頭蓋は脊椎のうちの第一頚椎(環椎)の上に乗っている。脊椎は頭蓋の下から頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨と分類され、胸郭は胸椎、胸骨、肋骨で構成される。頭蓋には舌骨や咽頭骨格、内耳の骨が含まれ、プライマリーコントロールにおける「軸」という視点では骨盤も含まれる余地もあると、個人的には思う。

プライマリーコントロールとは頭と脊椎の関係性、頭の在り方と他の身体部分との関係性と考える。環椎の上で頭蓋が調整され、身体に対して動的なバランスをとり続ける事が、他の身体部分の適切な動きをもたらし、心の在り方にも関係する。またこれは相互に影響し合う関係にあるとも言える。コントロールとは自らの意思で手を下す、作り出すようなものではなく、そもそも人間に備わっているもので、起こるものと考える。これは自己の望みやインヒビションとも関係する。