生徒さんの笑顔に

 

こんな事がありました。

 

楽曲の合奏レッスンをご依頼頂いているのですが、顧問の先生のご要望もあり、生徒さんお一人お一人の音を聴いてアドヴァイスさせて頂いています。顧問の先生の深いお考えに敬意を表さずにはいられません。

 

よく動きを観察しながら、持ち方や構え方、音を響かせる方向など伝えていくと、本人も僕もビックリするくらい音が変わっていく生徒さんが多いのです。その時は周りの生徒さんも笑顔でうなずいています。僕も幸せを感じる瞬間です。

 

レッスンを終えると、毎回生徒さん達は様々な質問をしにきてくれます。

なんて積極的なんでしょう!

 

クラリネットセクションの子達が、呼吸について質問してくれたので「プラグオフ」を一緒にやってみました。どんなにスムーズに空気が肺に入っていくか、驚きの笑顔と共に体感してくれたようです。

 

楽器を背負ってその場を離れようとすると、背中越しから「先生、次のレッスンでは打楽器パートも一人一人見てください!」と声をかけられました。その子達の顔にはちょっぴり不安の入り交じった表情、そして真剣な眼差しがありました。

 

ごめんなさい。

 

フルートやクラリネット、サキソフォンなどと進めていき、打楽器セクションまで届かず時間切れになってしまっていたのです。自分の進め方のせいで打楽器の生徒さん達の望みを聞いてあげられず、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

次回に必ず見せてもらう約束をして学校を離れました。

 

そして日が経ち、打楽器パートを一人一人、見せてもらいました。シンバル、鍵盤楽器、ティンパニー等々、様々にアドヴァイスをして動きが変わり、音が変わりました。

みな「演奏するのが楽です!」と口々に言ってくれて、特にスネアドラムを担当している生徒さんは、別人のように音が立ち響きが良くなり、笑顔で目を丸くしていました。

背中越しに声をかけてくれた生徒さんです。

 

全体のサウンドも響きが沸き立ち、伸びていって色のパレットが増えましたね。

音そのものに表情がついて生き生きした演奏です。なにより、伸び伸び吹いている顔が本当にステキな表情!

 

この笑顔に私自身が励まされ、勇気づけられているのですよね。

みんな、ありがとう!

望みと身体

 

都内のワークショップにバジルさんのアシスタントの一人として参加致しました。

このワークショップは、都内の私立中学校や高等学校で音楽の授業をされたり、吹奏楽部や合唱部などの顧問をされている先生方の研修会です。

 

バジルさんの丁寧かつアクティブな導入の後、グループに分かれて「手を上げる・下げる」「椅子から立つ・座る」などのシンプルな動きを使ってのワークになりました。

私もお手伝いさせて頂きましたが、驚かされたのは先生方が「頭が動いて身体ぜんぶがついてきて」という事をすぐに理解され、そのままスムーズな「動き」に現れているということです。

 

ご自身の「動き」に驚かれている方も沢山いらっしゃいましたね。

 

望みが身体の動きを変えていきます。

やはり先生方は、子供達に「伝える」という「望み」を強く持っていらっしゃるのですね。私自身も背中を押され、大きく勇気づけられたセミナーでした。

 

先生方、ならびに関係者全ての皆様、ありがとうございました。

この出会いと気持ちを大切にしていきたいと思います。