大会前のクラリネットレッスン

間近に迫った大きなコンテストに向けてのレッスン。クラリネットアンサンブルでした。

ひとり一人の様々な望みをお聞きして。姿勢、構え、姿勢、呼吸、指、脚などなど。とても大切な事です。

でもそれは、美しい枝葉。

大きな幹はその方の存在。そこにある、その存在とその思いをただひたすら眺めていく。私ぜんぶで。

個人レッスンと全体のレッスンで長時間になりましたが、途切れぬ思いに浸りきった時間でした。最後の演奏は、立体的な音のパレット、一人ひとり自ら溢れ出す音楽。

身震いが止まらず、駐車場で気持ちを落ち着かせ帰路につきました。

音楽は一期一会、更に自分の使い方に磨きをかけて、素晴らしい世界を聴かせてくれるでしょう。

ワークショップを終えて

昨年末から2月にかけて、沢山の団体様とワークショップで素晴らしい時間を過ごしました。

その後、部員皆様の個人レッスンをご依頼頂き、間隔をあけて数日間、お一人お一人の望みと向き合った団体様がございます。

個人レッスンとなると、どうしても時間も必要で、その期間は週2日の活動でしたので、本当に申し訳なく思っておりました。

しかし、レッスン後の生徒さん達の笑顔、そして顧問の先生の、大きくあたたかな心遣いのお陰で、救われた気がしております。

つくづく、周りに生かされている自分を感じました。本当に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。

自分に会いにいく

皆口々に「緊張したー」と言ったり、悔しがっていましたが、本番の演奏は「やりたい事」の見える、なかなか良いものでしたよ。各人とも最後のレッスンよりもパワフルな演奏で、キャラクターをしっかり感じ取れる音と音楽を受けとりました。

「感じている緊張はいいパフォーマンスのために絶対必要なんだよ」とおまじないの様に伝えているのが、少しは効いていますかね。

音楽はその人の思いを以って、練習と時を経て、発酵し熟成していくようです。変化していく演奏、そしてその人。その傍にいられる事は本当に幸せですね。

音楽を伝える事、その技術(方法)を伝える事、そして何より、その人の「望み」のために自分の力を尽くす。悔しがる様子を眺めながら「それが自分のレッスンなんだな」と。

「望み」に沿うために大切なもの、私が今読んでいる本から大きなプレゼントをいただいている気がします。

その話はまだもっとずっと先に、少しづつ。

おしまい。

動画レッスンの嬉しい体験談を頂きました

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

自粛期間も長引き、不自由な生活環境。

何気ない日常生活は、実は尊いものだと言う事を、日々実感しています。

私も演奏活動はほとんど無くなり、対面レッスンも安全面を考慮し、一切行っておりません。そして状況を鑑み、新しくオンラインのリアルタイムレッスンや、動画レッスンを始めました。

ありがたいことに、少しずつお申し込みを頂いております。

その中で、音楽大学でトランペットを専攻する方が「動画レッスン」を受けてくださり、体験談を寄せてくれました。

「アレクサンダー・テクニークに基づく、効率的な身体の使い方レッスン」

仮にAさんとさせて頂きますが、まずAさんからのご相談メールを頂き、案件についてやりとりをしてから、動画を送って頂きました。

こちらからも、そのお返事として動画とメールをお送りします。

都合3回ほど動画を送って頂きましたが、その度の変化具合に私自身、驚きと喜びを隠せませんでした。Aさんが自分から変化して、望みに近づいていくそのプロセス、本当に素晴らしいものでした。

もしかしたら、これは動画レッスンの良い面も表しているのでは?と感じました。

自分の都合の良いタイミングで、余計な緊張感なく動画やメールを作成して頂けますし、こちらからの投げかけに対して、自分のペースで考えていろいろと試して頂けます。

言い換えればレッスン自体を、レッスンを受ける方のペースで進めていくことができる、という事です。

今回Aさんは屋外で演奏して、動画を作成してくださいました。

作成上も、いろいろと大変なこともあったと思います。

それを超えてレッスンを受けてくださったその気持ち。

そのAさんの気持ちに少しでも応えられたなら、私も嬉しいです。

以下、体験談を記させて頂きます。

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外出自粛期間の間、楽器と自分を見つめ直そうと思い練習をしていましたが、苦手な低音域でつまづいていました。

私は楽器を始めた頃から低音域が吹きづらい事に苦しんできたのですが、

「音域が上がる時はベルを下げ、下がる時は上げる」というような事をよく耳にしていたので、角度が原因なのだと思い込んでいました。

ただ、それをやってみても上手くいかないのです。

そのように迷っていた時に、SNSに上がった山崎先生の動画が流れてきました。

私は先生とSNSで繋がっていたので、思い切ってメッセージを送ってみました。

実際に吹いている動画や文字のやり取りでしたが格段に良い変化が起こりました。

そこで知った事は

・大事なのは「角度」では無く「シフトの仕方」だということ

・シフトの仕方はアンブシュアのタイプによって変わること

・アンブシュアに対する筋肉の支えやプレスが今まで足りていなかったということ

・舌の使い方が空気の流れに大きく影響を与えていること

今までは音域の移動で上手くいかない時、とにかく角度を変えてみる事しか出来ませんでした。

レッスンを通じて、自分のアンブシュアのタイプを知り、シフトについての知識がついたので、自然と息の流れを考えて吹けるようになりました。

そしてずっと悩んでいた低音域の出だしが鮮明になり、響きもついてきて「ラクに吹ける」感覚が掴めました!

私は考えて練習をする事が好きですが、自分のアンブシュアタイプだったり身体の使い方を知る事で、考え方がより合理的になっておもしろい(興味深い)練習に繋がるなぁ。と感じました。

そしてやみくもに何度も吹くことが無くなって、効率よく練習の時間を使えるようになりました。

自分のアンブシュアタイプとシフトの仕方が分かることで、これからの本番や試験で今までより安定して吹けるようになるのでは?と思ってワクワクしています!

今回のレッスンで、練習のサイクルについてもお話しました。3つの段階を踏みながら進める、という内容で、今まで「どんな音でどんな風に吹きたいか」の意識が薄かったことに気が付きました。

ひとりで練習をしていると、気をつけているつもりでも単調な練習になってしまいます。

練習に対してそのような視点を持つ事で、収穫のある練習になりました。

今回、先生のレッスンを受講でき良かったです。

山崎先生ありがとうございました!

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オンラインレッスンの感想を頂きました

オンラインレッスンを受けてくださった方から、感想を頂きました。

レッスン内容の感想とオンラインの感想が混じりますが。

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・短時間でも自分の課題に対する解決のプロセスが見つかった。

・一人での練習しか行えていなかったので、自分だけで解決できなかった点を相談できた。

・気楽に受けられる。

・自分の吹く姿を見る事ができ、イメージしやすい。

・どこでもできる。

・レッスン場所への移動時間がないので、時間を有効に使える。

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というような感想を頂けました。

嬉しいですね!

私自身も新しい経験に、とてもワクワクするものがありました。

なかなか好評でしたので、あと2名の方に無料モニターをお願いしたいと思います。

レッスン時間は15分、30分、45分の3パターンを設定します。

ご都合の良い時間でお申し込みください。

LINE、messenger、FaceTime、ZOOMいずれも対応致します。

よろしくお願い致します。

オンラインパーソナルレッスンのモニターさんを募集します

皆さま、こんにちは。

この度、オンラインパーソナルレッスンのモニターをして下さる方を募集します。

募集人数は3名です。

レッスンの内容は「アレクサンダー・テクニークに基づいた身体の使い方、呼吸と奏法レッスン」になります。

モニターさんのレッスン料金は無料です。

主に団体様からのご要望で、年間100名ほどの方々をレッスンさせて頂いておりまして、ありがたくも大好評を頂いております。

今回のモニターさんは個人の方の募集で、レッスン時間は40分程度を考えております。

既にテストは行なっておりますが、通信環境やアプリケーション等、私自身が不慣れな点もございますので、その辺りを含みおき頂けますと助かります。

個々に通信環境や、アプリケーション等の違いがあると思いますので、詳しくはブログの「お問合わせ」やツイッターのダイレクトメール、フェイスブックのメッセンジャー、からのご連絡をお待ちしております。

また動画を送って頂く「動画レッスン」も近々に開始する予定です。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

今、思っていること

‪ツラい事や大変なこと、ネガティブな感情に支配されてしまいそうな毎日。

僕もそうです。

こんなご時世、嫌だけど、それは自然なことだと思う。

でも、そんな中でも少しでも楽しいと思える事、イイ!と思える事。

どんな小さなことでも、それを大切にしたい。

それを選んで、思って、自分のエネルギーにしていきたい。

そう思っています。‬

晴れない空はないよ。

教え子達からの贈り物

学校教育機関等がお休みになって1週間が経ちましたね。

新しい世界へ旅立つのに、少し難しい環境になっていますが、卒業する皆さんに、心より「おめでとう」を伝えたいです。

これからの未来に、幸多い事を願っています。

昨年末、毎月レッスンに伺っている学校へ行くと、引退した3年生がおりました。

「何かお手伝いで来てるのかな」と思って、レッスン室に入りしばらくすると、3年生たちが入ってきて、これまでのレッスンのお礼と、そしてお別れの気持ちを伝えてくれました。

サプライズで驚きましたが、その倍以上、嬉しかった。

1年生からの様々な事が次々に頭に浮かび、なんだかうまく話せない自分がいました。

本当に、本当によく頑張った子達でした。

演奏も、そして何より部活動を通して、人間的な成長を改めて感じる時、その部活動のお手伝いをさせて頂き、本当に幸せだと感じます。

明日の本番では、その時に3人がプレゼントしてくれたネクタイを締めて演奏します。

ありがとう。

打楽器の方とのレッスン

打楽器の方との探究は、とても興味深い内容で且つ、私自身のレッスンスタイルを再認識する機会となりました。

ご要望は、バスドラムを叩いた時の音、いわゆる皮の部分を叩いた時の直接的な音と、その後に響く音がくっついていない、タイムラグをなくしたい!というものでした。

なるほど。

曲の中で1発「ボンッ」と瞬間的にバスドラムが響く音は、迫力と説得力がありますよね。

早速、演奏を見せて頂きます。

ゆっくりした頭打ち。一つ一つの動きに心配りがあり、音に対する丁寧な思いを感じる演奏ですね。ご自分がやりたい音楽と演奏をよく分かっていらっしゃると感じました。

お話を伺うと、ご本人は叩く前の「予動」が気になるようです。

演奏を拝見して、まず叩いた瞬間にマレットが受ける衝撃を、心の中で「繊細に」言葉にしてみる事をご提案しました。そしてそれが、マレットからどのように指先から身体に伝わって、音全体と繋がるか、観察するのを楽しんでみる事を、合わせてお伝えしました。

だいぶ面白がってくれているようです。音も変わってきました。

背中から腕全部の使い方、肘から指先にかけてのドアノブを回すような動き、胸鎖関節と肩甲骨の動きについて、どのような構造でどんな動きをするのかを、一緒に確認してもらいました。

そして今までのことを思って再度演奏して頂いたところ、はじめの堅実ではあるがやや硬く、立ち上がりの遅い音。それが瞬発力のある打音と接着した響きに変わっていました。ピッチも変わりましたね。

ご本人も「あ、変わりました!」

なるほど。望まれていたのはこの響きだったのですね。

個人的な感触としては、音がグレーから澄み渡るブルーに変化した感じです。

私自身の打楽器の経験は、小学校の時のトライアングル程度。後はアンサンブルなどで持ち替えの太鼓、ラプソディの拍子木くらいです。

私が拝見しているのは、演奏されている方の「動き」です。

その動きを観察し、奏者と共に探究して「望み」に近づいていきます。

「望み」は演奏する方の大切な思い。

その「思い」のためのレッスン。

改めて、この考えを強くした経験でした。

ありがとうございました。

*あくまで個人様の奏法を観察した上でのパーソナルレッスンです。

手紙

教え子がまた一人、巣立っていきました。

決しておしゃべりではない彼女から、長い長いお手紙を頂きました。

そこには入学してから今までの、心の内の軌跡が綴られており、それを読みながら、一緒に取り組んだ曲のレッスンがよみがえりました。

音作りや曲想について話すと目を輝かせ、自分がうまくいかない時はよく泣いていましたね。

自分はその時々に、精一杯考えて指導をしているつもりです。もちろんこれからもそうしていきます。しかしそれがよかったのか?それでよかったのか? 別れ多いこの季節に、生徒さん一人一人の顔を思い浮かべると、交わした会話やその時の表情が浮かんできて、自問自答しています。

そんな事を見透かしてか、手紙には下記のような私を励ます言葉がありました。

周りの人間に優しくできる、彼女らしい心遣いを感じました。

「今までやったパウデルト、ギルマン、シュレック、グラーフェ、ヨンゲン、そしてアッペルモントのカラーズは先生との思い出の曲です。先生の音や世界観は絶対に忘れません。自分の人生に音楽は欠かせないと気付かせてくださった先生へ恩返しをするため、もっと音楽を好きになって勉強して長く続けていこうと思います。そして私のような経験をして音楽を楽しいと思ってもらえる人を増やしていきたいです。私に音楽の楽しさを教えて頂きありがとうございました。」

お礼を言うのは僕の方です。

新しい世界で羽ばたいてくださいね。

応援していますよ。