演奏会を控えている生徒さんのレッスン、曲は明るさいっぱいのF-durのソナタです。
今日はピアノ伴奏してくれる生徒さんと一緒で、より立体的な音楽創りが出来ますね。
何度目かのレッスンですが、回を重ねるごとに音楽に表情もついてきて、安定感も出てきました。
私はレッスンを通して「今はどうでしたか?」という問いかけをよくします。
今はどうでしたか?
「さっきより表現出来たと思うのですが、音がなんというか。。。」
そうですね。自分の音をよく聴けていると思います。
どんな音で、どんな音楽を、どんなふうに吹くか。
自分が奏でたい音楽の「望み」がハッキリしてきたので、どんな音でそれを吹きたいか、その「望み」もハッキリしてきたようです。
アタマが動いてカラダ全部がついてきて。
生徒さんが吹いている様子を観察しているとやはり、少し窮屈そうな感じで吹いています。
マウスピースを口にくっつける時に、肘関節はよく動いているのですが、肩関節や肩甲骨の動きがほとんど見られません。
マウスピースは口に届かず、顔が下を見てマウスピースを迎えにいっているように見えます。
何かを胸の前で抱えているような感じでしょうか。気道が狭められ、胸が落ちてしまっています。息の流れは。。
さあ、楽器を持ち上げて!
「あっ!そうだった!」
すぐに気づいてくれたようです。
先ほど「やはり」と書きましたが、この生徒さんには「腕ぜんぶ」のお話とレッスンをしていたからです。
「楽器構え体操」や「肩甲骨鬼ごっこ」もやりましたね。
すぐに伸びやかで豊かな響きが溢れ出しました。
良かったですね。吹いている本人も気持ちのよい笑顔です。
あとはこれを自分のものにするだけですね。
そのために丁寧に毎回「腕ぜんぶでマウスピースを口にくっつける」と自分にお願いしましょう。
その響きがあれば、ピアノの蓋は全開で大丈夫ですよ。
あなたの音をホールいっぱいに響かせてください!