来週に演奏会を控えた生徒さん、2週間ぶりのレッスンです。
よく練習してありますね。前回とは見違えるほどですよ。でも自分自身が感じている様々な「うまくいかない」をたくさん僕に伝えてくれます。
確かに音は並んでいるのですが、平坦な感じがします。音も止まってしまっていて、行き先の分からない風船のようです。
楽器を吹くとき、なにを大切に思っているのかな?生徒さんの演奏を聴きながら頭に浮かびました。
アタマが動いてカラダ全部がついてきて。
どんな事を思って吹きましたか?
「口の事とか、構え方とか、息を流す方向とか」
真面目な生徒さんです。
前回のレッスンで伝えた技術的なアドバイスをしっかり持って帰っていますね。
うん。それは大切な事だよね。
そうしたら、それを思ってどんな事をしたいのかな?
「曲を吹きたいです」
曲を吹くってどんな事だろうね?
「。。表現することです」
そうですよね。
あなたが楽譜から思った事や感じた事を、あなたが楽器を吹いて音で「表現」して、聴いてくれる人に伝え「分かち合う」ことですよね。
姿勢や息の流れる方向を聴いてくれる人に伝えたいですか?
「いえ!」
あなたが1番伝えたい事、分かち合いたい想いを1番に思って吹いてみましょう。きっとそれに必要な事はあなたがしてくれますよ。さあ!
以前、僕に言葉で伝えてくれた「こんな風に吹きたい」「分かち合いたい」想いが、今度は少しづつ音に乗って伝わってきました。
響きも伸びやかになってきましたね。
楽器を吹くための「動き」が、大切な望み「分かち合いたい」というエネルギーをもらい始めたようです。
よかった、いつもの笑顔が戻ってきましたね。まだまだ良くなりますよ。
あなたの想いを1番大切にしましょうね。