先日、思いがけない方からのメールを受け取りました。
6年程前にレッスンをしていた中学校の生徒さん、とても感受性豊かな生徒さんで、ソロコンテストでは見事なヴィヴァルディのソナタを奏でていたのをよく憶えています。
早いもので彼女はもう大学生です。大学では吹奏楽部に所属していて、改めて1からトロンボーンを習いたいとの事でした。
彼女が今も音楽と共にある事、本当に嬉しいです!
いつものように「望み」を聞いてレッスンを始めると、彼女の真っ直ぐな眼差しと想いが、私をあの頃に戻していくのを感じました。
あの頃。
実感しました。6年前、私は今のようなアプローチで演奏やレッスンをしていませんでした。
BODY CHANCE のプロコースで学び始めて、学んできた事を新しいスキルとして自分の演奏や教える手法に加えてきました。いや、むしろ根本的な所を揺り動かされ、思考のベクトルが変化し続けているのだと思います。
そしてそれは、私の演奏や指導に大きな変革をもたらしています。
自分が変化の只中にいると、それに気づきにくいのかもしれませんね。小さな1歩を大切に思っているのに。
彼女はそれを私に気づかせてくれました。
レッスンでは、身体の仕組みと動きから奏法を紐解いていきます。それは正に彼女が知りたかった事らしく、驚きの声と共に響きは豊かになっていきました。
よくよく話を聞いてみると、将来は教員になって吹奏楽部の顧問になりたいそうです。あの頃の音楽への想いを持ち続けている彼女、きっと素敵な先生になってくれるでしょうね。
このレッスンで、私が学び続けている素晴らしい事を皆様と共有していきたい、という思いを新たにしました。
どうやらレッスンで背中を押されたのは私のようですね。
感謝しています。ありがとう。