皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
自粛期間も長引き、不自由な生活環境。
何気ない日常生活は、実は尊いものだと言う事を、日々実感しています。
私も演奏活動はほとんど無くなり、対面レッスンも安全面を考慮し、一切行っておりません。そして状況を鑑み、新しくオンラインのリアルタイムレッスンや、動画レッスンを始めました。
ありがたいことに、少しずつお申し込みを頂いております。
その中で、音楽大学でトランペットを専攻する方が「動画レッスン」を受けてくださり、体験談を寄せてくれました。
「アレクサンダー・テクニークに基づく、効率的な身体の使い方レッスン」
仮にAさんとさせて頂きますが、まずAさんからのご相談メールを頂き、案件についてやりとりをしてから、動画を送って頂きました。
こちらからも、そのお返事として動画とメールをお送りします。
都合3回ほど動画を送って頂きましたが、その度の変化具合に私自身、驚きと喜びを隠せませんでした。Aさんが自分から変化して、望みに近づいていくそのプロセス、本当に素晴らしいものでした。
もしかしたら、これは動画レッスンの良い面も表しているのでは?と感じました。
自分の都合の良いタイミングで、余計な緊張感なく動画やメールを作成して頂けますし、こちらからの投げかけに対して、自分のペースで考えていろいろと試して頂けます。
言い換えればレッスン自体を、レッスンを受ける方のペースで進めていくことができる、という事です。
今回Aさんは屋外で演奏して、動画を作成してくださいました。
作成上も、いろいろと大変なこともあったと思います。
それを超えてレッスンを受けてくださったその気持ち。
そのAさんの気持ちに少しでも応えられたなら、私も嬉しいです。
以下、体験談を記させて頂きます。
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外出自粛期間の間、楽器と自分を見つめ直そうと思い練習をしていましたが、苦手な低音域でつまづいていました。
私は楽器を始めた頃から低音域が吹きづらい事に苦しんできたのですが、
「音域が上がる時はベルを下げ、下がる時は上げる」というような事をよく耳にしていたので、角度が原因なのだと思い込んでいました。
ただ、それをやってみても上手くいかないのです。
そのように迷っていた時に、SNSに上がった山崎先生の動画が流れてきました。
私は先生とSNSで繋がっていたので、思い切ってメッセージを送ってみました。
実際に吹いている動画や文字のやり取りでしたが格段に良い変化が起こりました。
そこで知った事は
・大事なのは「角度」では無く「シフトの仕方」だということ
・シフトの仕方はアンブシュアのタイプによって変わること
・アンブシュアに対する筋肉の支えやプレスが今まで足りていなかったということ
・舌の使い方が空気の流れに大きく影響を与えていること
今までは音域の移動で上手くいかない時、とにかく角度を変えてみる事しか出来ませんでした。
レッスンを通じて、自分のアンブシュアのタイプを知り、シフトについての知識がついたので、自然と息の流れを考えて吹けるようになりました。
そしてずっと悩んでいた低音域の出だしが鮮明になり、響きもついてきて「ラクに吹ける」感覚が掴めました!
私は考えて練習をする事が好きですが、自分のアンブシュアタイプだったり身体の使い方を知る事で、考え方がより合理的になっておもしろい(興味深い)練習に繋がるなぁ。と感じました。
そしてやみくもに何度も吹くことが無くなって、効率よく練習の時間を使えるようになりました。
自分のアンブシュアタイプとシフトの仕方が分かることで、これからの本番や試験で今までより安定して吹けるようになるのでは?と思ってワクワクしています!
今回のレッスンで、練習のサイクルについてもお話しました。3つの段階を踏みながら進める、という内容で、今まで「どんな音でどんな風に吹きたいか」の意識が薄かったことに気が付きました。
ひとりで練習をしていると、気をつけているつもりでも単調な練習になってしまいます。
練習に対してそのような視点を持つ事で、収穫のある練習になりました。
今回、先生のレッスンを受講でき良かったです。
山崎先生ありがとうございました!
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