望みと共に

吹奏楽|2014/10/01 posted.

 

ご無沙汰をしております。更新がかなり滞ってしまいました。この間にも沢山の方々にご訪問を頂いて、恐縮しつつ大変嬉しく思います。ありがとうございます。

 

だいぶ前の話になりますが。。

 

ある中学校の金管セクションのレッスンをご依頼頂きました。

今年度から数回目ですが、今年上位大会へ初出場の切符を手にし、その大会前に最後のレッスンとなりました。

顧問の先生からのご希望は、まずコンクールに出場しない1年生を一人一人見て欲しいとの事です。

こういうお考えの先生を顧問に持つ生徒さん達は、本当に幸せだと思います。

 

午前午後とレッスンが終わり、先生と控え室に戻りました。お話していると戸をノックする音が。

トランペットの1番を吹いている3年生です。

 

「先生、どうしても見て欲しい事があります!」

もちろん!どんな望みですか?

 

「高いFの音へリップスラーで上がれないんです」

「Fの音は出るのですけど。。」

Fは出るというのが大きなヒントになりました。

その音を奏でる息やアンブシュア、そしてソルフージュは出来ています。

先ほどのレッスンでも見事に吹いていました。

となると。

 

口はどっちに開くかな?

「え?し、下ですか?」

うん。ちょっと横から見てみて。口を開けたり閉じたりするから。

「あ!斜め下ですか?」

そうそう!よく見えていますね。

 

耳の前に顎関節があります。そこに触れてもらって、方向を「思いながら」口を開けたり閉じたりしてもらいました。

ブランコみたいにぶら下がっていて、リップスラーをする時に、そこを動かすのではなく「動いてもいいんだ」と「思って」やってみましょう。

 

アタマが動いてカラダ全部がついてきて、マウスピースを口につけて、顎は自由に動けて、歌うようにFまで気持ちよく吹いちゃいましょう♪

 

「エッ??!!」

 

よく抜けた素晴らしい音ですね。

本人が1番信じられないようです。もう一度吹いてもピタリと。

 

どうですか?

「三年間、出来なかったのに。。わぁ!」

素晴らしいです!

 

その笑顔、今でも鮮明に覚えていますよ。

僕も本当に嬉しかったです。

 

戸の向こうには3年生がまだ順番を待ってくれているようです。

大丈夫、新幹線の終電まではまだ時間があります。

 

この出会いに感謝しています。ありがとう。

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